頭鍼治療について

頭鍼治療とは

当院の頭鍼治療は、頭の前頭前野の賦活(活性化)治療です。

最近の脳科学の研究によると

◆痛みの回路の抑制
◆興奮を鎮める指令を出すところ
◆ネガティブな感情をコントロールするところ

が、前頭部脳領域の前頭前野 と呼ばれる場所だと解ってきています。

ストレスを受けると交感神経過緊張になったり、内分泌系である副腎機能が低下を引き起こします。

頭鍼治療の特徴

〇前頭前野の活性化
〇交感神経過緊張の抑制
〇副腎機能アップ

以上、3点がねらいです。
治療のポイントは、頭に鍼を打ち、置鍼(鍼を打って置く:留鍼)時間を長く取ることです。

小腸は第2の脳

最近の患者様のお腹の状態を診てみると(腹診)

お臍周囲の硬さ、圧痛、抵抗などの違和感がある方が多くみられます

内臓でいうと小腸にあたるところなんですね。

小腸に異常をきたすと下記のことが起こってきます。

1.免疫力の低下
小腸は、空腸と回腸からできています。
空腸は、主に吸収
回腸は、吸収のみならず、パイエル板という強力な免疫組織があるので
ここの機能が低下し、免疫力が低下します。

2.腸内フローラの異常
腸内細菌が、腸内環境を整えています。
『腸内フローラ』の理想的な状態とされるのは
<善玉菌2割:悪玉菌1割:日和見菌7割>
抗生物質長期使用、副腎皮質ホルモン長期使用、糖尿病はカンジタが増殖するなどで
これらが腸内環境を乱す原因となります。

3.回盲弁の異常
頭痛、右肩痛、腰痛、疲れやすい、アレルギー
腹部膨満、腹痛、おならが出やすいなどは
回盲弁括約筋の拘縮、弛緩、炎症が考えられます。

4.虫垂炎手術後の癒着
ドイツでは、お腹の扁桃腺といいます。
リンパ組織に富んだ重要な免疫組織であるため
術後の癒着などは、リンパの弱体を現します。

5.上記を含む回盲部辺りの異常により、下大静脈がうっ滞
下大静脈がうっ滞を起こすと、右心房、右心室に十分な血液が行かず
その虚血は、循環している肺にも起こってきます。

6.セロトニン【神経伝達物質】
セロトニンは腸内に90%血液中に8%脳内に2%分布しています。
腸内では、腸のぜんどう運動に作用し消化を助け
血液中では、止血作用、血管の収縮作用
脳内では、体内時計を調節し、覚醒状態を保ちます。

 

「第2の脳」と言われる小腸ですが

上記の通り、小腸の状態次第で健康状態も大きく左右されることがわかっています。

脳と小腸には深い関係性があり、その相互作用が健康に影響を与えています。

腸が「第二の脳」と呼ばれるのは、その呼称にふさわしい優れた働きがあるからなんですね。

小腸は、神経伝達物質セロトニンを生成する場所でもあります。

 

セロトニンは、別名「幸せホルモン」とも呼ばれており
セロトニンが分泌されていると、精神状態が安定し、満足感を感じられます。

◆人間らしい理性のある性格の構築気分や感情のコントロール
◆抗ストレス作用
◆衝動行動や依存性の抑制など
の働きをしているんですね。

不足した時は、疲れやすい、やる気が起きない、集中力がない、怒りっぽい、イライラする、食べ過ぎ、食欲がない、寝つきが悪い、眠れない、偏頭痛、肩コリ、緊張しやすいなど、身体、精神両面に影響を及ぼします。

 

不足しがちなセロトニン(幸せホルモン)を増やす、不足しないようにする
ためにも おススメするのが
この「頭鍼治療」です(^_^)

 

これらのことから、小腸の状態が健康にも精神状態にも大きく影響を与えていると言えますね。

腸内環境が悪化すると脳の働きに影響が及んだり、脳がストレスを感じた場合にも、腸の働きが衰えたりします。

どちらか一方の状態が悪ければ、それに伴って働きに影響が生じ、健康維持には両者ともに良好な状態であることが求められます。

腸内環境を整え、腸がキレイになることで、症状が改善されたと同時に精神状態も落ち着き、はつらつとした生活が送られるようになるのではないでしょうか。

仕事や性格によってはストレスをコントロールすることは難しいかもしれませんが、腸内環境は生活習慣の改善や乳酸菌の摂取などによって良好な状態へと導けます。

 

 

以下、福田正人、鹿島晴雄編:前頭葉でわかる精神疾患の臨床から抜粋

前頭前野と呼ばれる脳領域は、前頭葉の中でも前方に位置しており
系統発生上、ヒトにおいて最も進化した脳領域である。

 解剖学的に背外側前頭前野(DLPFC)と
眼球の上方に位置する前頭葉眼窩皮質(OFC)
右両半球が接する前頭前野内側皮質(MPFC)

の3領域に分けて考えられている。

前頭前野部の役割として、実行機能と抑制機能がある。
実行機能は、仕事や作業中に要求される脳機能であり
多くの精神疾患において実行機能が低下している。

抑制機能は、認知や注意、そいて情動のコントロール、バランスを維持している。
さらに、全身の臓器と関係する自律神経系や痛みの回路にも抑制をかけている。

前頭前野部の機能が低下すると、多彩な自律神経症状が惹起(じゃっき)されたり
痛みが固定化されたりすることがある。
痛みといっても炎症を伴う組織障害性の痛みではなく、脳内にその起源をもつ慢性疼痛である。

最近の研究的治療として、前頭前野部への反復性経頭蓋磁気刺激法によって
慢性疼痛の除痛効果が得られると考えられている。
前頭部頭皮の経穴(つぼ)と上記の刺激法の位置は類似している。

今後、脳科学的研究を組み合わせて、その機序を検証していくことが重要だと考えられる。

 

 

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