当院に来られる、どの患者さんにも見られる共通症状は
呼吸が浅いこと です。
呼吸が浅いということは
◆酸素と二酸化炭素のガス交換
◆血液循環
◆自律神経系のバランス
に支障をきたしている可能性が考えられます。
このような場合、施術では、必ず横隔膜の矯正を入れるんですが
なぜ、そこまで呼吸を重視するのでしょう?
その理由は、呼吸だけが持つ、ある特徴 にあります。
身体には呼吸の他に、心臓の鼓動やホルモンの分泌、食べ物の消化吸収など
生命維持に欠かせない働きがいくつもありますよね。
これらは、意思とは関係なく自動的に行われています。
意識してコントロールすることはできません。
しかし、呼吸は、違います。
生命維持に欠かせないものに関わらず
意図的に呼吸を止めることができます。
つまり、呼吸は意識的にコントロールできる唯一の運動なのです。
呼吸は自律神経系を通して、循環器系や消化器系といった
様々な身体のシステムに密接に関わっているためです。
息を吸う働き(吸気)は、交感神経に
息を吐く働き(呼気)は、副交感神経に繋がっています。
息を吐くことで身体がリラックスするのは、それにより副交感神経が
働き始めるためです。
身体の疲労を感じる時などは、仰向けになり、ゆ~っくり深呼吸すると
良いでしょう(^_^)/