自律神経失調症の鍼灸治療

精神的な症状
イライラする、不安を感じる、落ち着かない、やる気が起きない、情緒が不安定である、緊張す　　るなど
身体的症状
便秘、下痢、胃が痛い、めまい、耳鳴り、疲労感、不眠、頭痛、肩こり、首こり、腰痛、動悸、息切れなど

これらは、一時的ではなく長期に慢性的に続きます。

精神的なストレスだけではなく、人間関係や病気やケガ、不規則な生活、仕事が忙しい、騒音や大気汚染などの環境、気圧などの気象の変化もストレスになります。

不規則な生活、食事の時間が遅い、寝る時間が遅い、短時間睡眠などが長く続くと自律神経の交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、上記のような様々な症状として現れます。
また、運動神経や感覚(知覚)神経といわれる体性神経にも長期的にストレスがかかると、自律神経に影響を及ぼします。
運動神経は、例えて言うとデスクワークなどの座位が長い、立ちっぱなしの作業や重いものを持ったりなどが挙げられます。
感覚神経は、視覚(PCやスマホの長時間利用)、聴覚(騒音、長期イヤホン利用)、嗅覚(臭いに負担がかかる作業)、味覚(偏食などの食事)、触覚(繰り返し摩擦がかかる、冷えた場での作業など)と言われる五感に持続的にストレスがかかると自律神経に反応しやすくなります。徐々に耐性が下がり、予期不安が起きやすくなるなど自律神経に影響を及ぼします。

最初に脈や舌、腹部の緊張具合や硬さ、背部は背骨の際、肩甲骨周囲や首周囲の緊張具合、頭部の重さや熱感などを確認し、身体の状況を把握します。
基本的には上記の部位を変化させるような施術を行ないます。
症状として出ている精神的症状には神経調整を促すツボを使い、身体的症状には鎮痛作用や抗炎症作用を促すツボを使って施術を進めていきます。